[ ブログ ] 2015/07/17
歌川広重が東海道五十三次を描いたのは1833年、江戸時代の天保4年と言われています。わずか30数年後には明治維新を迎えることになるわけですが、江戸時代の、しかもここ浜松のほうきを再現する・・聞いただけでもなかなか面白そうです。
前回、雨の中、JA青年部様と土づくりを行いました。それから約1か月。土とたい肥がうまい具合に混ざり合い、土の状態もなかなかいいようです。事前に行った発芽試験でもすべての種(都賀、タカキビ、岩手産ホウキモロコシ)から無事に発芽したという報告がありました。ついに種蒔きです。
K | 「発芽試験も無事にクリアして良かったです」 |
Y | 「もともと発芽率は高いと聞いていたけど、サンプルの全ての種から発芽したみたいだね」 |
K | 「そうなんです。5月3日に試験を開始したんですが、5月8日には芽が出たという連絡がありました。それも全部。だから、間引きをする手間を考えると、1か所に10粒蒔くのではなく、4粒くらいでいいじゃないかとJAさんがおっしゃっていました」 |
K | 「でもいよいよ種まきですね! 興奮しちゃいます」 |
Y | 「いいね、若いから。やる前から心配だよ。体がもつかなって」 |
K | 「そんな弱気でどうするんです! さぁ気合を入れていきましょう」 |
5月14日(木)、いよいよ種まきです。前回の土づくりの時とは違い、天気も晴れ晴れしています。今回はJA青年部の皆様とJA職員の皆様、そしてアズマ社員で種蒔きを行います。
まずは恒例の写真撮影 みんなやる気満々です。いよいよ種蒔きスタートです。
さぁ、種蒔き!と思いきや、何やらロープが取り出されてきました。
ア | 「・・・ん?・・何ですか、その道具」 |
JA | 「一定の間隔で種を蒔くことができるように用意しました。仕掛けは単純ですが、案外重宝しますんで」 |
JA | 「1本のロープに等間隔で結び目があります。だいだい40cm間隔ですが・・。これを2本用意して2本の間隔を取ります、30cmくらい、こんな感じで。後はこの結び目に種を蒔いていけば、キレイに種を蒔くことができます」 |
こんな感じで2本のロープの間隔を決めます。
ロープはピーンと張らなければ意味がありませんので、畑の端から端をロープで渡します。
後はロープの結び目を目印に種を蒔きます。
ア | 「確かに・・。シンプルですが、すごいですね」 |
JA | 「種は人差し指を土に入れて穴をあけ、そこに4粒入れて軽く土をかぶせる・・慣れるまではその繰り返しでやっていけばいいと思います」 |
ア | 「5粒入れたらどうしましょうか?」 |
JA | 「そこは適当に(笑)。そんなこと言っていたら進みませんので」 |
JA | 「じゃ、一列になって、やっていきましょう」 |
ロープの一列が終わったら、目印に沿って、ロープを動かします。
蒔きます。
蒔きます。
もう少しです。
一つの畑が終わりました。
ほうき草の種を3種用意しましたので、種に応じてそれぞれ畑を用意しています。
さぁ、次の畑です。
今度はだいぶ要領がつかめてきました。
無事に終了。 お疲れ様でした!
こうして無事に種蒔きが終了しました。後は芽が出るかどうか・・・
芽がいつ出るか気になって仕方がありませんでしたが、結果は意外に早く現れました。しかも吉として。みんなの想いがうまく種に伝わったようです。
2015年5月18日・・・芽が出てきました。
種を蒔いてわずか4日。ホウキモロコシと都賀の種を蒔いた畑にはそれぞれ芽が出てきました。
遅れること、2015年5月22日。 タカキビを蒔いた畑にも芽が出てきました。
ただ、タカキビの畑は水はけがよい砂地のため、生育に必要な水が土に留まらないようです。近隣農家の方が順番に水やりをしていますが、少し心配です。
2015年5月30日 順調に成長していますが、両者の違いが表れつつあります。ホウキモロコシや都賀の種を蒔いた畑の芽の生育は早く、早くもふくらはぎくらいまで伸びています。一方、タカキビの生育はやや遅いようです。
都賀の種の畑
タカキビの畑
種を蒔いてもまた一苦労ありそうですが、時間となりましたので続きは次回に。東海道五十三次、まだまだ長い旅の途中ですが、一歩一歩大切に歩いています。